文豪ストレイドッグスってうざい?太宰治大好き、人間失格から見る、フランツ・カフカとの共通点
皆さんお久しぶりです!チョコブーです!
文豪ストレイドッグスがうざい。画像検索で変な写真出てくるし文豪バカにしすぎ問題
皆さん文豪ストレイドッグスという漫画、好きですか?
世の中にはこのアニメ、漫画を良くないと思う人も居るよう…というより、私は好きじゃない部類の人間です。
ですが、文豪が好き!本が好き!な人には、私に共感してくださる人も多いはず!
なので、この先は文ストが好き!カッコいい!って人は見ないでほしいです。敷衍するのはあくまで私見ですので、あまり皆さんは気にしないで下さいね!
ただ、私も文スト嫌い!って人には見てほしいのです。共感してもらえる部分があるかも!
結論を先に述べると、
最終的に、カフカと文豪スレイドックスの共通点に行き着きました。
では、本文に参ります!
私の好きな文豪は太宰治である。
私が初めて本にはまったのは、あれは高三の頃。受験なんて諦めて、浪人しようって思って全然勉強しませんでした。
その時、僕は本なんかには興味はなく、
まあ読んだ方が良いんだろうけど、本当に面白いのかな?
なんて思いながら、ゲームばかりしていました。
こんな自分嫌いだなあって思ってたところ、なんと、卒業式の次の日に、私は彼女に振られちゃったのです。
いや。かなり落ち込みましたね。極度の人間不信に至りました。
私はダメなやつだ。生きてちゃいけない。って思って、学校近くの書店にふらと立ち寄りました。
買って、近くの公園で最後まで読みました。
太宰治によって、生きる希望が見え始める
泣きました。
夜中の公園で一人、泣きながら読みました。なんでこんな素晴らしい小説が書けるんだろうと思いました。
私は、葉蔵よりは、まだましな人間だ。もう少し生きてみよう。
そう思えました。この本が私を、窮地から救ってくれたのです。人間自分より酷い奴をみると、なんだか気持ちよくなるような、キリスト教的に言えば原罪を持っているようで、私はそれによって、感動し、それによって生きていく希望を得られたのでした。
なんだか私も、くずみたいですね。
太宰治、二十世紀騎手について。太宰などはまりする
そろそろ、読者の皆さんも、このブログ文ストに関係なくね?とか思い始める頃でしょう。
もう少しです。前置きが長くなります。
私は、猪突猛進タイプです。
好きになったら、とことん知りたくなります。メンヘラなんですね笑
太宰治作品のおすすめ
軽い系でユーモアがある作品でおすすめなのは、
です。まあ太宰的な軽快なリズムで、ユーモアが溢れている。自虐的なねたが多いですが、かなり面白かった。
津軽通信の中の、『チャンス』は太宰の恋愛観が冗談交じりに書かれていて、意外なラストが、また笑いを生んでくれました。
ですが個人的に最も感動したのは、
- 二十世紀騎手
これにつきます。太宰の本で、人間失格の次に感動しました。読みながら、泣きました。
実はこの本、手に取って読んでみたものの、訳が分からなすぎて途中で放棄してしまって、
太宰ぜんぶ読んでから、その後で読もう!
なんて一人で思ってた作品なんですね。
これ、実は、太宰が薬物中毒のときに書いた作品なんです。
だから、散文が散文。超散文。そして随筆的。途中にはルビを振りまくってしかもひらがなの部分を全てカタカナで書くという読みづらさ。
ですが、それでこそ伝わってくるものがありました。
これだけ錯乱してても、自分の意思を伝えたい気持ち、そして、深い道徳心。
太宰が『人間失格』などあれだけ悲惨にかけた理由は、彼の深い道徳心からなんだと、再認識できた作品でした。
世の中には、意味わからなかったと言って、放棄する人も多い作品ですが、ひと頑張りして、最後まで読んでみると、何か見えるものがあります。
超散文、随筆体ですが、ひとつひとつ言っていることはまずまずまともなんですね。読み解いていくのが楽しいんではないかと思います。
文豪ストレイドッグス、好きな文豪馬鹿にしすぎ
まあ前置きが長くなり、タイトル太宰治についてとかに変えた方がいいんじゃないかとか思いましたけど、
ここからが本題です。
文スト、私は語れるほど見ているわけではありません。最初の5話くらいだけアニメをみて、くそすぎて見るのやめました。
私は、批評するときは、全作品を見てから批評したい性質なんですけれど、
例えば、僕は村上春樹が嫌いなので、否定するために全て読んでやろうと思っています。いま全作品の半分くらい読みました。
村上春樹のような、無意味でありながら意味深ぽい言葉を羅列したり、魔の山を思い切りパロディしたりする、芸術的なくそさならまだ分かりますけれど、
文ストは、ちょっと軽薄過ぎます。
名前知ってるだけ、物事の名前だけ知って、それで全部分かりきった気になっている事が好きな若者たちがいかにも好きそうな作品です。
例えば、今の若者たちは、ソクラテスの『無知の知』の意味を知らないんですよ。ただ、名前だけ知っている。これは
『自分が何も知らないことを自覚する事が大切!』みたいな軽いことではなくて、
『自分は何も知らない。だから知るべきだ!』という啓蒙的な思想があることを知らない人が多い。
そういう人が好きそうですよね。
文豪ストレイドッグス、太宰治の異能力『人間失格』
太宰治、上に述べた通り僕は好きなんですよ。太宰全集欲しいです。全集にも、新潮文庫『地図』にのってあるような、彼が中学生の時書いた文は、あるのかな?
太宰治をいろんな人に知ってもらうきっかけになるという点では、文ストは素晴らしいです。
ですが、文ストの中での太宰治のキャラといい、人間失格という異能力といい、設定が適当すぎる。
文ストの太宰は、ただの死にたがりみたいに書かれていますけれど、それも、苦悩があったからなのです。
彼は、芥川の自殺に影響を受けた一番初めの自殺未遂後、自分の精神の弱さを思って聖書に傾倒するようになりますが、
そのような描写は一つもなく。
まあ、こういう事が沢山あるわけです。
素晴らしい文豪のお名前を引用するなら、ちょっとは勉強してから書け!
これが言いたいことでは有ります。
太宰治で検索かけると、文ストの太宰ばかり出てきてうざい
悩んでいる事があるのですよ。
私は太宰が好きですから、当然彼のいろんな写真を見たくなる時もあります。
そういう時、太宰治で検索かけるんですけど、
何こいつみたいなやつ、
つまり、文ストの太宰治ばかり出てきてうざいのです。
私の検索方法が阿保なんですかね。
それとも、もし同じ悩みにぶち当たっている人がいるならば、ここで共感して貰えれば嬉しいです。
朝霧カフカとフランツ・カフカについての考察
最後に、著者の名前について考えます。
私は、カフカの『変身』を読みました。審判も読みたいと考えています。
カフカについては、かなりの初心者です。だから村上春樹が苦手なのかもしれません。
彼が、なぜ名前を『朝霧カフカ』にしたのか。
私が考察したところ、
彼は、軽薄で無教養な若者を風刺するためにこの名前を選び、この作品を書いた
のではないかと考えます。
カフカの『変身』のネタバレ解説
カフカの『変身』では、ある日、主人公が朝起きると、突然毒虫に変身しています。
家の者たちに自分が見た目と違い、今まで一家に居たものだと証明しようと足掻きますが、結局、家の者たちはこの毒虫を気持ち悪がって殺してしまいます。
この、カフカの変身では、人々の、見た目の判断に傾倒し過ぎる性質があらわされていますが、この風刺体系が、そのまま文豪ストレイドッグスには応用されているように思います。
名前だけの文豪たち
意味のわからない異能力
彼らに対する軽薄な捉え方…
それら自体が、若者への風刺なのです。
まとめ
もともと、文豪ストレイドッグスの太宰治がひどい描写なのを、こき下ろすつもりでしたが、最終的に、カフカと文豪ストレイドッグスの共通点を見つける事で、締めました。
わかりづらいところが多いと思いますけれど、これが私見です。
では、また次回!