記憶ってどこで生まれる?認知症?受験に使える記憶の何故やメカニズムを簡単に解説!
どーもチョコブーです。
最近「記憶」関係の記事ばかり作っていて、ことさらに記憶記憶って言ってるんだけど、ゲシュタルト崩壊的な感じで
「えっ。記憶って結局何なの?」
って自分で思い始めちゃった今日この頃。
記憶について徹底的に調べてみたんでご紹介しますよー。
ちなみに精神の宮殿(記憶の宮殿)に興味のある方はこちらの記事もどーぞー。
ちょっとスーパーに買い物に行くときとかに、大根とー、玉ねぎとーとかメモに書かずに覚えられる優れものなんでね。
記憶って何?どこから生まれる?蓄えられる?
この項目では、記憶について、例を出しながら見ていきましょう。
皆さんは有名なサルバドール・ダリの「記憶の固執」をご存知でしょうか。
これですよこれ。画像をよく見てみると、時計が溶けていたり、なにを書こうとしているのか分からないことがあったり。。。
この絵画は、記憶に鮮明なこととぼやけたことがあるということを象徴しています。
ダリはうたた寝をしながら記憶のアイデアを得ていたことからも、
記憶と睡眠の関係や、記憶の鮮明さと睡眠の関係が伺えますが
これはいったいどうゆうことなんでしょうか。
記憶の種類は大まかにたった2種類に分類される。認知症や前頭連合野(ワーキングメモリ)の働きって?
記憶の種類はたった二種類、それも
- 陳述記憶
- 非陳述記憶
に分類されます。
文字を見たらわかる通り、陳述記憶は計算の仕方とか漢字とかスペルとか。非陳述記憶は水泳の泳ぎ方とか自転車の乗り方とかです。
それぞれの蓄えられる場所の違いについて述べていきましょう。
また、前頭連合野についても見ていきましょう。
1.陳述記憶(認知症に関係している)
陳述記憶は上で述べた通り、私たちが普段言う「記憶」にとても近い関係にあります。
受験生が使うのもこの陳述記憶ですね。
では陳述記憶が蓄えられるプロセスを説明していきます。
陳述記憶はまず脳の海馬と言うところに蓄えられ、脳が大切だと判断したものだけ大脳新皮質に運んでいきます。
分かりやすく言えば、
「海馬に蓄えられて、寝てる間に整理されて大脳皮質にファイルされる。」
では海馬と大脳皮質の違いについてみていきます。
海馬と大脳皮質の違いって?そして認知症ってどうして起こるの?
まず、海馬と大脳皮質は場所が違います。大脳皮質は脳の外側の表面、海馬は奥の方にあり、形がタツノオトシゴに似ているため海馬と言われます。
そして海馬の記憶はすぐ飛んで行っちゃうんですが、大脳皮質の記憶は割と長くとどまります。
前者を短期記憶、後者を長期記憶と言います。
受験生にとって、勉強したことがすべて長期記憶に移行すればねーとか思っている人も多いかもしれませんが、そのためには復習に復習を重ねて海馬にできるだけ記憶を深く刻み、自分の脳に「この記憶は大事だよ!」と言い聞かせる必要があります。
かっこよく言えば、「自らの脳をハックする」
学校の先生が復習復習って言ってたのはこの効果のためなんですね。
余談になりますが、ここで海馬の性質を良く利用した記憶法、精神の宮殿(記憶の宮殿)についての記事を紹介しておきます。
シャーロック・ホームズやハンニバル・レクター博士の記憶術と書けば胡散臭いと思われるかもしれませんが、
海馬は、イメージ記憶と場所記憶に特化しているので、この性質を両方利用し、重複効果を狙うのが精神の宮殿(記憶の宮殿)記憶法になります。
ですから彼ら、いえ彼らを生み出した作家の方々はよく記憶について研究しているなあと感心します。
何度も自分の脳に「この記憶は大事!」と言い聞かせてさらに、寝て短期記憶を長期記憶に移行しなければなりませんから、受験生は時間が無いのは必然なのです。
このブログを見ている受験生の皆さん、頑張ってください。
さて。話を戻します。
海馬に入れた記憶を大脳皮質に移行するんですが。。。
海馬って実は、脳の中でも本当に脆い部分なんですね。
認知症でまずやられるのは海馬なので、私の祖父もそうでしたが認知症の患者は、
大昔のこと(大脳真皮質に移行している記憶)はやすやすと思いだせますが、新しいこと(海馬に記憶が残らないため)を記憶するのが困難になります。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)の患者も、脳が勝手に海馬からシャットして新しい記憶が入らないようにしますし、
サリンなどのガス中毒患者の後遺症も、初めに現れるのは海馬です。
2.非陳述記憶(別名手続き記憶、認知症に関係ない)
こちらの記憶は、覚えるのに割と時間がかかりますが、
覚えたらほぼ忘れることはない。
と言う記憶になります。
なぜほぼ忘れることがないのかと言えば、この記憶は、陳述記憶と大きく違って、蓄えられる場所が大脳基底核と小脳と言うところだからなんですね。
この大脳基底核と小脳は脳の奥深くの部分にあってしかも海馬のように脆くありませんから、一度覚えた記憶はほぼずっとあるよってな感じになるわけですね。
でも覚えるのに時間がかかるのと同時に、覚えられる内容が水泳とか自転車の漕ぎ方とかなんで受験には関係ありません。
前頭連合野(脳のワーキングメモリ)の働きって?
前頭連合野、漢字の通り脳の前側にある部分ですが、こちらは簡潔に言うと
「考える」ことをつかさどる部分
になります。
前頭連合野には脳のあちこちから集めた記憶を短期間だけ、一時的に保存して組み合わせたり、繋がりを推測したりする部分になります。
受験生にはこの部分必須です。
というか生活するうえでこの部分がないと支障をきたします。
イメージ的に言えば、あちこちから当てはまりそうな記憶を取ってきてため込み、組み合わせするので、ノートのよう、あるいは
「心の黒板」と言われます。
この前頭連合野の働きを高めるにはどうしたらいいのでしょうか。
前頭連合野(脳のワーキングメモリ、考えるための部位)を強めて勉強効率を上げるには?
前頭連合野の働きを高める方法は、「考える」それも
「活性化したい分野について繰り返し考える」
しかありません。
はあ?んーなことわかってんだよって声が聞こえてきそうですが、
脳には可塑性と言うものがあって、筋肉と一緒なんですね。使わなければやせ細っていきます。
詳しいことは別記事で書きますが、それが最も手っ取り早いことなんですね。
今日はここまで。
ではではー